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【イレウス】疾患解説と看護のポイント

疾患概要定義イレウスとは、腸の内容物が正常に肛門側へ移動できなくなった状態のことです。「腸閉塞」とも呼ばれます。腸の機械的な閉塞(腸が詰まっている状態)と、腸の運動機能が低下している機能的なイレウスに分類されます。実習で出会う機会が多い急性...
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【食道がん】疾患解説と看護のポイント

疾患概要定義食道がんとは、食道の粘膜から発生する悪性腫瘍です。食道はのど下から胃までの約25cm程度の臓器で、飲み込んだ食べ物を胃に運ぶ役割を担っています。食道がんは進行が比較的早く、転移しやすい特徴があるため、早期発見が極めて重要な疾患で...
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【炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)】疾患解説と看護のポイント

疾患概要定義炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease: IBD)は、腸管に慢性的な炎症を引き起こす原因不明の疾患群です。主に潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis: UC)とクローン病(Crohn's ...
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【膵炎】疾患解説と看護のポイント

疾患概要定義膵炎とは、膵臓が自身の消化酵素によって自己消化され、炎症を起こす疾患です。急性膵炎と慢性膵炎に大きく分けられます。急性膵炎は突然発症し、適切な治療により膵臓の機能が回復する可能性がある一方、慢性膵炎は長期にわたる炎症により膵臓の...
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【肝炎】疾患解説と看護のポイント

疾患概要定義肝炎とは、肝臓に炎症が起こり、肝細胞が破壊される疾患です。原因によってウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、自己免疫性肝炎、薬剤性肝炎などに分類されます。また、経過により急性肝炎と慢性肝炎に分けられます。急性肝炎は6ヶ月以内に治癒す...
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【胆石症】疾患解説と看護のポイント

疾患概要定義胆石症とは、胆汁の成分が固まって結石を形成し、胆道系(胆嚢、胆管)に存在する疾患です。結石ができる部位により、胆嚢結石症(最も多い)、総胆管結石症、肝内結石症に分類されます。結石があっても症状がない場合を無症状胆石症といい、腹痛...
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【肝硬変】疾患解説と看護のポイント

疾患概要定義肝硬変とは、慢性的な肝障害により肝細胞が破壊と再生を繰り返した結果、肝臓全体が線維化し、正常な肝組織が失われて硬く変化した状態です。肝臓の構造が破壊されることで、肝機能が低下し、さらに門脈圧亢進症という特徴的な病態が生じます。肝...
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【大腸がん】疾患解説と看護のポイント

疾患概要定義大腸がんとは、大腸(結腸と直腸)の粘膜から発生する悪性腫瘍です。大腸は、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸に分けられ、部位により結腸がんと直腸がんに大別されます。大腸がんの約60%はS状結腸と直腸に発生します。多...
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【胃がん】疾患解説と看護のポイント

疾患概要定義胃がんとは、胃の粘膜から発生する悪性腫瘍です。胃は、噴門部、胃底部、胃体部、幽門部に分けられ、胃体部と幽門部に最も多く発生します。組織型により、分化型(腸型)と未分化型(びまん型)に大別され、進行形態や転移様式が異なります。早期...
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【胃潰瘍・十二指腸潰瘍】疾患解説と看護のポイント

疾患概要定義胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、胃液(胃酸とペプシン)により胃や十二指腸の粘膜が傷つき、粘膜下層以深に達する深い欠損ができた状態です。両者を合わせて消化性潰瘍と呼びます。粘膜までの浅い欠損はびらんといい、潰瘍とは区別されます。潰瘍は粘膜...