【ゴードン】統合失調症 入院21日目 (0010)| 9.性-生殖

ゴードン

本事例の要約

大手IT企業に勤務するシステムエンジニアが、重要なプロジェクトをきっかけに不眠と被害妄想が出現し、その後幻聴も伴うようになった。自宅での興奮行動がみられたため医療保護入院となり、薬物療法により徐々に症状が改善している統合失調症の事例。介入日は2月3日。

9.性-生殖

A氏は28歳の男性であり、生殖機能が活発な年齢である。家族構成は58歳の父、55歳の専業主婦である母との3人暮らしで、実家の一戸建てに居住している。26歳の妹は結婚して別居している状況である。現在は統合失調症の治療のため入院中であり、抗精神病薬であるリスペリドン4mg/日を服用している。

性に関する情報については、記載が著しく不足している。特に、リスペリドンの副作用として性機能障害(性欲低下、勃起障害、射精障害など)が出現する可能性があるため、これらの症状の有無について確認が必要である。また、服薬開始後の性機能の変化や、それに対する本人の認識や不安についても情報収集が求められる。

更年期症状については、A氏の年齢から該当しない。両親については、母親が55歳であることから更年期症状の可能性があるが、これに関する情報の記載はない。

必要な看護介入として、まず薬物療法による性機能への影響について、プライバシーに配慮しながら情報収集を行う必要がある。性機能障害が認められた場合は、主治医と連携し、投薬内容の調整を検討する。また、性に関する不安や悩みを表出できる信頼関係の構築が重要である。

継続的な観察が必要な点として、服薬継続に伴う性機能への影響、それに対する患者の心理的反応、対人関係への影響などがある。特に、性機能障害は服薬アドヒアランスに影響を与える可能性があるため、注意深い観察と支援が必要である。

追加の情報収集が必要な点として、以下の項目がある。発症前の性生活や性的関心の状況、現在の性機能の状態、性に関する価値観や将来の希望(結婚や出産など)、性に関する不安や悩みの有無などである。また、性教育の経験や性に関する知識の程度についても確認が必要である。

これらの情報は非常にプライベートな内容であるため、患者との信頼関係を構築しながら、適切なタイミングと方法で収集する必要がある。また、性に関する話題を扱う際は、患者のプライバシーと心理的安全性に十分な配慮が必要である。

看護問題の明確化

なし

事例の目次

この記事の執筆者

なっちゃん
なっちゃん

・看護師と保健師免許を保有
・現場での経験-約15年
・プリセプター、看護学生指導、看護研究の経験あり

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