【ゴードン】Ⅱ型糖尿病 教育入院(0002)| 9.性-生殖

ゴードン

本事例の要約

この事例は、不適切な食事習慣と運動不足により肥満(BMI 29.4)を呈し、血糖コントロール不良となった45歳男性のⅡ型糖尿病患者の教育入院における看護介入事例である。IT企業の中間管理職として働くA氏は、多忙な業務により不規則な生活を送っており、特に食事の量や時間が不規則で、運動習慣がない生活を続けていた。今回、定期健康診断での著しい血糖値の上昇を契機に、生活習慣の改善と糖尿病自己管理能力の獲得を目的として教育入院となった。入院3日目の時点での看護展開を行う。

9.性-生殖

A氏は42歳の妻との間に高校生の長男(16歳)と中学生の長女(13歳)がおり、4人家族での生活を送っている。しかし、性機能やセクシュアリティに関する情報、夫婦関係の状況については情報が不足している。2型糖尿病患者においては、高血糖状態の持続により性機能障害を引き起こす可能性があるため、この点についての情報収集が必要である。

また、45歳という年齢から、男性更年期障害の好発年齢に該当する。不規則な生活習慣や仕事によるストレス、睡眠不足などの要因が、更年期症状に影響を与える可能性があるため、イライラ感や疲労感、気分の変化などの有無について確認が必要である。特に、仕事を優先する生活により、家族との関わりが減少していることから、精神的なストレスが蓄積している可能性も考えられる。

看護介入としては、まず2型糖尿病と性機能障害との関連について情報提供を行う必要がある。また、更年期症状の有無についても確認し、症状がある場合は適切な専門医への受診を促す必要がある。これらの話題は患者にとってデリケートな内容であるため、プライバシーに配慮した環境で、信頼関係を構築しながら慎重に情報収集を進めることが重要である。

定期的な外来受診時には、血糖コントロールの状況と共に、性機能や更年期症状の変化についても確認を継続することが望ましい。また、必要に応じて夫婦での面談機会を設け、互いの理解を深めながら支援体制を構築していく必要がある。

看護問題の明確化

なし

事例の目次

この記事の執筆者

なっちゃん
なっちゃん

・看護師と保健師免許を保有
・現場での経験-約15年
・プリセプター、看護学生指導、看護研究の経験あり

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