【ゴードン】Ⅱ型糖尿病 教育入院(0002)| 看護計画

ゴードン

本事例の要約

この事例は、不適切な食事習慣と運動不足により肥満(BMI 29.4)を呈し、血糖コントロール不良となった45歳男性のⅡ型糖尿病患者の教育入院における看護介入事例である。IT企業の中間管理職として働くA氏は、多忙な業務により不規則な生活を送っており、特に食事の量や時間が不規則で、運動習慣がない生活を続けていた。今回、定期健康診断での著しい血糖値の上昇を契機に、生活習慣の改善と糖尿病自己管理能力の獲得を目的として教育入院となった。入院3日目の時点での看護展開を行う。

看護計画 #1

看護問題

# 糖尿病の知識不足に関連した非効果的健康管理

長期目標

退院後も適切な自己管理行動を継続し、血糖値とHbA1cが改善する

短期目標

・ 糖尿病の病態と合併症について理解できる
・ 食事療法・運動療法・服薬管理の必要性を理解し、実践できる
・生活習慣の改善に向けて具体的な行動計画を立てることができる

≪O-P≫観察計画

・ バイタルサインの変動を確認する
・ 体重・腹囲の変化を確認する
・ 食事摂取量と内容を確認する
・ 運動実施状況と疲労度を確認する
・ 服薬の自己管理状況を確認する
・ 低血糖症状の有無を確認する
・ 口渇・多飲・多尿の有無を観察する
・ 採血データ(血糖値、HbA1c、肝機能、腎機能、脂質)の推移を確認する
・ 尿検査データ(尿糖・尿蛋白等)を確認する
・ 教育プログラムへの参加状況を確認する
・ 学習内容の理解度を確認する
・ 生活改善への意欲を確認する

≪T-P≫援助計画

・ 規則正しい食事時間を確保する
・ 食事内容と量を記録できるよう記録用紙を準備する
・ 服薬カレンダーを用意し朝・夕の配置を行う
・ 内服確認の声かけを毎食後に行う
・ 運動前後のバイタルサインを測定する
・ 腰部負担の少ない運動環境を整える
・ スケジュール表を見やすい位置に掲示する
・ 学習しやすい環境(温度・照明・音)を整える

≪E-P≫教育・指導計画

・ 教育プログラムを用いて糖尿病の病態と合併症を説明する
・ 教育プログラムで食事療法の基本と実践方法を指導する
・ 教育プログラムで運動療法の必要性と方法を説明する
・ 教育プログラムで服薬管理の重要性を説明する
・ 教育プログラムで検査データの見方を指導する
・ 低血糖時の対処方法について実技を交えて指導する
・ パンフレットを用いて外食時の食事選択方法を説明する
・ パンフレットを用いて自宅でできる運動方法を指導する
・ パンフレットを用いて退院後の生活上の注意点を説明する
・ 妻と一緒に教育プログラムに参加してもらい支援方法を指導する
・ 定期受診の重要性を指導する

事例の目次

この記事の執筆者

なっちゃん
なっちゃん

・看護師と保健師免許を保有
・現場での経験-約15年
・プリセプター、看護学生指導、看護研究の経験あり

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