【ヘンダーソン】心不全 入院3日目(0005)| 11.自分の信仰に従って礼拝する

ヘンダーソン

事例の要約

慢性心不全の急性増悪により緊急入院となった72歳男性の事例である。入院3日目において、薬物療法と水分・塩分制限により症状の改善を認めており、今後は再発予防に向けた生活指導と退院支援を要する事例である。

11.自分の信仰に従って礼拝する

提供された情報によると、A氏は特定の信仰は持っておらず、宗教上の制限や希望は認めていない。このため、治療や療養生活における宗教的な制約は存在しない状態である。ただし、信仰以外の個人的な価値観や信念については具体的な情報が不足しており、追加の情報収集が必要である。

食事に関しては、宗教上の制限はないものの、甘いものや塩辛いものを好む食習慣があることが確認されている。これは信仰に基づくものではなく、個人的な嗜好によるものと考えられる。現在は心不全食(塩分6g/日制限)が提供されており、この制限に対する受け入れは良好である。

治療に関しても、宗教上の制限は認められていない。薬物療法や検査、処置に対する拒否はなく、治療に対して協力的である。「きちんと管理していきたい」という発言からも、治療に対する前向きな姿勢が確認できる。

生活習慣については、これまで日本酒を2合/日摂取していたが、今回の入院を機に禁酒を決意している。この決断は医学的な必要性を理解した上での自発的な選択であり、宗教的な要因によるものではない。

看護介入として必要な点は、今後の療養生活における価値観や生活信条について、より詳細な情報収集を行うことである。特に以下の点について確認が必要である。生きがいや人生観、病気に対する考え方、家族との関係性における価値観、社会生活における信条などである。これらの情報は、その人らしい療養生活を支援する上で重要となる。

また、元電気工事士として40年間勤務していた職業歴は、A氏の人生における重要な価値観や信条を形成している可能性がある。この点についても、より詳細な情報収集が望ましい。特に、仕事に対する姿勢や価値観が、現在の療養生活にどのように影響しているかを理解することは重要である。

72歳という年齢を考慮すると、人生の中で形成されてきた価値観や信念が確立されている時期である。これまでの人生経験や生活歴が、現在の療養生活における決断や行動に影響を与えている可能性がある。この点についても、より詳細な理解が必要である。

継続的な観察が必要な点として、療養生活の中で新たに表出される価値観や信念、生活上の希望などが挙げられる。また、治療経過に伴う価値観の変化や、新たな生活制限に対する受け入れ状況についても注意を払う必要がある。

将来的な自宅療養に向けては、A氏の価値観や生活信条を尊重しながら、必要な生活制限との調和を図ることが重要である。特に、食事制限や活動制限について、A氏の生活観を考慮した具体的な方法を検討する必要がある。

ニーズの充足状況については、宗教上の制限や希望がないため、信仰に関する基本的なニーズは問題なく充足されている状態である。ただし、個人の価値観や信念に関する情報が不足しており、これらの側面におけるニーズの充足状況については、追加の情報収集と評価が必要である。

看護問題の明確化

なし

事例の目次

この記事の執筆者

なっちゃん
なっちゃん

・看護師と保健師免許を保有
・現場での経験-約15年
・プリセプター、看護学生指導、看護研究の経験あり

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