【ヘンダーソン】慢性腎不全 生活習慣の改善が課題(0009)13.遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する

ヘンダーソン

事例の要約

1月25日に高血圧による腎機能障害で緊急入院となった65歳男性の製造業事務職A氏に対して、入院2日目の1月27日より、生活習慣の改善と透析予防に向けて看護介入を行う事例。

13.遊び、あるいはさまざまな種類のレクリエーションに参加する

A氏の趣味や余暇活動に関する直接的な情報は記載されていないため、早期に情報収集を行う必要がある。特に、長年の事務職勤務と不規則な生活習慣から、運動習慣や趣味活動が十分でなかった可能性が考えられる。今後の生活改善に向けて、これらの活動を適切に取り入れることが重要である。

入院前の生活状況から、仕事中心の生活を送っており、休日の過ごし方も含めて、余暇活動が制限されていた可能性が高い。特に、夜遅くまでの勤務や不規則な食事時間、飲酒習慣などから、健康的な余暇活動の時間確保が困難であったことが推測される。

現在の入院生活における気分転換については、病状の改善に伴い、病棟内の短距離歩行が可能となっているものの、依然として倦怠感が残存している。夜間の睡眠も安定していないことから、日中の活動と休息のバランスを考慮した気分転換の方法を検討する必要がある。特に、禁煙を開始したことによるストレスへの対処方法として、適切な気分転換活動の提案が重要である。

運動機能に関しては、両下腿の浮腫は改善傾向にあるものの残存しており、これによる移動への影響が考えられる。ただし、病棟内での基本的な移動や日常生活動作は自立しており、点滴スタンドを使用した歩行も安定している。転倒歴はなく、現時点での運動機能障害は軽度である。

認知機能については、医療者とのコミュニケーションは良好で、説明の理解や自身の状態の表現が適切にできている。日常生活動作も自立しており、認知機能の低下は認められない。生活習慣の改善への意欲も示しており、新しい生活習慣の習得に向けた学習能力も維持されていると判断できる。

基本的な日常生活動作は自立しているが、浮腫による動作の制限や倦怠感の残存により、活動量が制限されている。そのため、段階的な活動範囲の拡大と、それに伴う気分転換活動の導入が必要である。特に、今後の透析導入リスクを考慮すると、適度な運動習慣の確立が重要となる。

看護介入として、以下の点に注目する必要がある:
現在の体調に応じた適切な運動強度の設定と活動時間の調整が必要である。特に、心不全症状の観察を継続しながら、徐々に活動範囲を拡大していく必要がある。禁煙に伴うストレス軽減のための代替活動の提案と支援が重要である。また、妻や長女の支援を活用しながら、退院後の生活における適切な運動習慣と趣味活動の確立を支援する必要がある。定期的な面会による気分転換の機会を活用し、家族とのコミュニケーションを促進することも重要である。

ニーズの充足状況については、現時点では十分に充足されているとは言えない。これは、疾患による身体症状の影響と、入院による活動制限が主な要因である。しかし、症状の改善に伴い、徐々に活動範囲を拡大できる可能性が高く、適切な介入により充足度を高めることが期待できる。

看護問題の明確化

#慢性腎臓病による活動耐性低下に関連したレクリエーション活動の制限

事例の目次

この記事の執筆者

なっちゃん
なっちゃん

・看護師と保健師免許を保有
・現場での経験-約15年
・プリセプター、看護学生指導、看護研究の経験あり

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