【ヘンダーソン】慢性腎不全 生活習慣の改善が課題(0009)11.自分の信仰に従って礼拝する

ヘンダーソン

事例の要約

1月25日に高血圧による腎機能障害で緊急入院となった65歳男性の製造業事務職A氏に対して、入院2日目の1月27日より、生活習慣の改善と透析予防に向けて看護介入を行う事例。

11.自分の信仰に従って礼拝する

提供された情報によると、A氏は特定の宗教や信仰は持っていない。ただし、個人の価値観や人生観、精神的な支えについての詳細な情報収集が必要である。65歳という年齢を考慮すると、人生の節目における価値観の変化や精神的なニーズについても確認が重要である。

価値観については、これまでの情報から、仕事を重視する傾向が見られ、体調管理よりも仕事を優先してきた経緯がある。入院を機に「これまで体調の変化を甘く見ていました」と振り返りを行っており、価値観の転換期を迎えている可能性がある。生活習慣の改善への意欲を示していることから、健康に対する新たな価値観が形成されつつあると考えられる。

食事に関する信仰上の制限は記載されていない。現在は病院食(塩分制限食6g/日、水分制限1500ml/日)が提供されており、これらの制限に対する受け入れは良好である。禁酒、禁煙についても医学的な必要性を理解し、遵守できている。

治療に関する信仰上の制限についての記載はない。現在行われている投薬治療や医療処置について、信仰や価値観による制限は見られていない。ただし、今後の透析導入の可能性について説明を受けており、この治療選択に対する本人の価値観や考えについて、より詳細な確認が必要である。

以上を踏まえ、以下の看護介入が必要である。

まず、A氏の人生観や価値観について、より深い理解を得るための対話の機会を設ける。特に、健康観の変化や今後の人生設計について、本人の思いを傾聴する必要がある。また、病気や治療に対する考え方、特に透析治療に対する受け止め方について確認する。

家族との関係性も重要な精神的支援基盤となることから、妻や長女との関わりを通じて、A氏の価値観や考え方についての理解を深める。特に妻が示している支援の意向を活かし、今後の生活設計について家族で共有できる機会を設ける。

継続的な観察が必要な点として、入院生活や治療過程における精神的な変化、特に価値観の変化や新たな気付きについて注目する。また、透析導入の可能性に対する心理的な受け止め方の変化についても観察を続ける。

さらに、退院後の生活における精神的な支えとなる活動や関係性について、本人の意向を確認しながら検討する。これには、趣味活動や社会参加の機会も含まれる。

信仰に関するニーズの充足状況としては、特定の宗教的ニーズは確認されていないため、この観点からのニーズは存在しない。ただし、人生観や価値観の変化に伴う精神的なニーズについては、継続的な支援と観察が必要である。治療や生活改善に対する本人の考えを尊重しながら、必要に応じて適切なサポートを提供することが重要である。

看護問題の明確化

なし

事例の目次

この記事の執筆者

なっちゃん
なっちゃん

・看護師と保健師免許を保有
・現場での経験-約15年
・プリセプター、看護学生指導、看護研究の経験あり

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